南紀 ほぼ 横断 計画と初日編
カレンダーの赤いマークに騙され10月11日は祝日と思っていました。オリンピックで変わっていたんですね。
ただの平日と知り、それなら道も宿もすいているだろうということで、コロナ禍が収まりつつあるとはいえ不謹慎ながらも不要不急の旅行に行ってまいりました。
三重県の尾鷲市と和歌山県の御坊市を結ぶ国道425号線が酷道だという話を聞き確かめたいと思っていました。
山道を走る楽しさを知り、信号で止まるぐらいならくねくねしてても楽しく走りたい。
ただ、大阪から行くには日帰りでは少し厳しい。また一日で425号線を走破するのも厳しい。今回は、学生時代からの思い入れのある宿を予約したので余計に厳しくなりました。
熊野や尾鷲に行くのだからシーサイドも通りたいなとか、銚子川も見てみたいなとか、梶賀のあぶりも欲しいなとか、いろいろと欲望も芽生えました。
で、すべてを満たすルートを考え出しました。
一日目
自宅を出発→163号線から308号線をへて奈良市内へ→24号線で南へ169号線へ
→169号線で川上村から上北山村へ→池原ダムで425号線を通り銚子川に出て河口付近まで→42号線で尾鷲のおさかないちばおととで干物を買う→311号線でシーサイドビューを満喫→そのまま311号線でお宿の「瀞流荘」へ
約260キロ 車で6時間40分 当然高速道路はなし
チェックインは17時。なので9時ぐらいには出発したい。
二日目
瀞流荘から169号線にでて瀞峡を通る→169号線を北上し七色ダムから池原ダムへ→425号線を西進し十津川村へ→さらに進み龍神村へ→371号線や424号線と合流し日高川流域へ→425号線で印南そして御坊へ→これで終わりじゃない大阪までまだ100kmはある。
約345キロ 8時間51分かかります・・・・
計画は完璧。
前日に友人の家に遊びに行き携帯電話を忘れていることに気づく。それを取りに行き荷物を積み込み出発したのが10時30分。
163号線から308号線(阪奈道路)に出るところで渋滞。次からは168号線で南下したほうが早そうだ。24号線に出てもだらだらと混んでいてなかなか進まない。車よりバイクの方が止まった時のダメージがでかくてイライラ度が増します。
思うように進めていませんが、朝から何も食べていなかったのでコンビニに寄り野菜ジュースとおにぎりを食べる。道中用にアンパンと午後の紅茶無糖とコーヒーも買っておく。
24号線の進まなさに焦りを感じ始め、得意の脇道を探す。私の中では169号線を通っていくと思っていたのですが、グーグルマップさんは細い道が好きなんです一度逸れたら細い道を案内してくれます。音羽山観音寺の近くを通る県道37号線を案内してくれました。なかなかの登りだ。ここでオーバーヒート対策停車。12時を越えていたのでアンパンも食べてしまいました。
いつまでたっても169号線に出ず不安になりましたがようやく169号線に合流。しかし169号線。道がすごく整備されておりトンネルばかり。絶えず60㎞超の走行を余儀なくされ125ccではちょっと辛い。道もまっすぐでトンネルばかりだと面白くもなんともない。50キロ以下がいいんです。
川上村の南までくると雨が降り始めました。事前に転機を調べると尾鷲や熊野は降水確率50%で少しずつ回復ということ。準備はしていたので道の駅で雨具を着用。ヘルメットはフルフェイスで大丈夫でしたが靴までは気が回らなかった。
雨はそれほど強くなく降ったりやんだりでした。池原ダムに着きいよいよ425号線に入ります。ダムを越えてすぐに「坂本ダムには行けません。425号線は通行止め」の張り紙。まだ少しも走っていないのにいきなり。
酷道425号線、恐るべし。
しかたなく169号線で南に行き、別ルートで銚子川を目指す。グーグルマップ頼みです。
ところが、ここらあたりから雨が強くなる。
携帯を見ないとダメなので携帯ホルダーに置いたまま。「きっと防水だろう」と判断していましたが、調べると実は違った。ただバイクのシールドに守られて雨に直接は当たらない。でも水滴が当たり何度も勝手に画面が変わってしまい地図を表示しなくなり何度も立ち止まることに。
おまけに水滴で手が濡れているので指紋認証をしてくれない。それでなくても最近指紋認証がされないことが多いのに。
スェード調の靴はしっかりと雨を吸って靴下までびちょびちょ。425号線を通れないなら銚子川までは遠回りになる。銚子川に行くのはあきらめおみやげ物屋のおととに向かうことに。
ここで干物と梶賀のあぶりをゲット。すぐ横にコメリがあったので安い靴を探す。防水の靴があったのでそれをゲット。
この靴には助けてもらいました。
ガソリンも少なくなり入れようかどうか迷いながらシーサイドコースへ。雨は何とか収まりましたが、燃料ゲージが点滅しだした。やばい!慌てて周囲のガソリンスタンドを探す。ググったら20km先にあるとのこと。逆の方向GSはまもなく閉店なんて書いてある。17時ちょっと前のこと。
シーサイドとか余裕をかましてられないと思い、マップを再検索するも結局はシーサイドコース。海沿いの細い道で「こんなところにガソリンスタンドはないで」と思いながら、小さなGSを発見。
地元集落の人しか利用しないだろう。ガソリンと灯油の給油機だけがある。単車を停めてしばらくしてからおばちゃんが出てきた。「普通のガソリンしかないよ」「助かりますお願いします」
ENEOS 二木島SS 本当に助かりました。
「どこ行くの?」と聞かれたので「瀞流荘まで行きます。」言うと「まだすこしあるねぇ。日も暮れよるよ」とのこと。確かにあと40分はかかる。
一安心したところでお宿を目指す。少し遅れると連絡を入れ、山奥なので周囲にお店は全くないのでコンビニでつまみと酒を買おうと思ったがそれも買いそびれてしまう。
17時30分すぎようやく宿に到着。朝からおにぎり一つとアンパンしか食べてない。立ち止まることや景色をじっくり見ることもなく、おまけに途中から雨で425号線は通行止め。写真も一枚も撮ってない。
多難でしたが今日はちゃんと泊まれる宿がある。
明日は晴れてね。